伊予銀チャージ停止 ドコモ口座、四国の3行被害なし
NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を使った不正な預金引き出しの問題で、四国で連携する地方銀行では10日時点で被害は確認されていない。連携しているのは伊予銀行、愛媛銀行、百十四銀行の3行。ドコモ口座は安全性が確保されるまで新規登録を停止した。伊予銀は10日、既に登録済みの口座についても入金(チャージ)を停止した。
伊予銀は入金停止の理由について「利用者の安全と安心のため」としている。同行は口座登録から入金可能となるまで3営業日要したため、担当者は「抑止力になった可能性もある」と話す。
愛媛銀は「独自のセキュリティー対策を実施している」と説明。今後、対策の強化も検討していくという。
百十四銀は、ワンタイムパスワードによる2段階認証を実施しており、既存顧客は引き続きチャージ機能を利用できる。各行はホームページ上で利用者に注意喚起している。
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