沖縄・下地島から宇宙旅行へ スタートアップ、空港拠点

2020/9/10 18:42
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宇宙飛行機開発スタートアップのPDエアロスペース(名古屋市)は10日、下地島空港(沖縄県宮古島市)を宇宙旅行実現に向けた拠点にするための合意書を沖縄県と交わした。同空港は県が管理し、活用策の一環として同社の提案が採択された。飛行実験などを経た上で、2025年度に同空港から100人規模での宇宙旅行を目指す。

宇宙飛行機のイメージ(PDエアロスペース提供)

宇宙飛行機のイメージ(PDエアロスペース提供)

同日、同社の緒川修治社長は「宇宙産業は米国では既にビジネスの戦場になっている。下地島空港を宇宙ビジネスの拠点にしたい」と述べた。謝花喜一郎副知事は「夢のある提案で県全域に波及効果がある」と話した。

同社は数十億円を投資し、同空港に格納庫や管理棟などを整える。旅行だけでなく、国内外の同業他社に格納庫を貸し出すほか、宇宙旅行者向けの訓練事業も実施する予定。「宇宙に行ける島、下地島」とのキャッチフレーズで、30年度には同空港から年間1000人を宇宙に送る計画だ。

合意書をかわしたPDエアロスペースの緒川社長(左)と謝花沖縄県副知事(10日、県庁)

合意書をかわしたPDエアロスペースの緒川社長(左)と謝花沖縄県副知事(10日、県庁)

同社は同空港の滑走路が3000メートルあり、南北に広い訓練空域を持つことから拠点に選んだとした。アジアの富裕層が一つの顧客ターゲットで、沖縄がアジアに近いという地理的優位性も理由の一つとした。

下地島空港の滑走路は3000メートルある(PDエアロスペース提供)

下地島空港の滑走路は3000メートルある(PDエアロスペース提供)

同空港は民間航空機のパイロットの訓練に利用されてきた。だが、主要な航空会社が撤退し、利用策が課題となっていた。19年には三菱地所が旅客ターミナルを建設し、現在は格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンが国内線を運航している。スカイマークも就航を予定している。

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