大阪・御堂筋暴走、二審も有罪判決「低血糖認識」

社会・くらし
2020/9/10 17:44 (2020/9/10 20:39更新)
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大阪高裁(大阪市北区)

大阪高裁(大阪市北区)

大阪・心斎橋の御堂筋で2014年6月、ワゴン車が暴走し男女3人が重軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反罪に問われた宮谷則幸被告(71)の控訴審判決が10日、大阪高裁であった。岩倉広修裁判長は禁錮1年6月、執行猶予3年(求刑禁錮1年6月)とした大阪地裁の差し戻し審判決を支持、被告側の控訴を棄却した。

岩倉裁判長は判決理由で、事故の2時間前に測定した被告の血糖値が事故後に大幅に低下していたことなどから「インスリンを注射したと考えるのが自然だ」と指摘。運転前に「低血糖状態を認識していた」として、被告に運転を差し控える注意義務違反があったと認定した。

弁護側は運転前にインスリンを注射しておらず、低血糖状態も認識していなかったとして無罪を主張していた。上告を検討するとしている。

宮谷被告は同法違反(危険運転致傷)罪で15年に在宅起訴された。16年の一審判決は被告がインスリン注射をしていないことを前提に、「出発時点で低血糖症の前兆を感じていたとはいえない」と指摘。危険な状態を自覚していた場合に適用される危険運転致傷罪の成立を認めず、過失運転致傷罪で禁錮1年6月、執行猶予3年とした。

だが、17年の二審判決は「前兆を感じていたのでなければ予見可能性を認められない」と批判。過失運転致傷罪も成立しないとして審理を差し戻した。19年5月の差し戻し審の判決は被告が運転前にインスリン注射し、「発進した時点で低血糖状態を感じていた」と認定していた。

判決などによると、被告は14年6月30日午後、低血糖症で意識が低下したまま運転し、大阪・心斎橋の御堂筋でトラックや乗用車に衝突、男女3人に重軽傷を負わせた。

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