コロナの記録、100年先へ くびきの痕跡集め「史料」に
(更新) [有料会員限定]
「感染症で市民生活がどんな制約を受けていたのか、よく分かる資料ですね」。7月のある昼下がり、大阪府吹田市のすし店を訪れた五月女賢司さん(46)は、うれしそうな表情を浮かべた。
手にしたのは、店の客がつづった50枚ほどの短冊。「動物園に行きたい」「みんなでワイワイ飲みたい」。新型コロナウイルス禍で自粛を強いられた人たちの生活の"苦闘"があふれていた。
吹田市立博物館の学芸員を務める五月女さんは3月か...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1588文字