ラクスル、荷物配送で物置シェアサービスと連携

印刷・物流サービスのラクスルは物置サービスのモノオク(東京・渋谷)と連携し、荷物の保管場所の貸し出しと荷物配送を組み合わせたサービスを始めた。在宅勤務の広がりで自宅での仕事環境を整えたい需要が増大。自宅での勤務スペースをつくるため、モノオクと荷物配送で連携し、不用品を預けやすくする。
ラクスルの荷物配送サービス「ハコベルカーゴ」とモノオクの荷物保管場所のマッチングサービスを組み合わせる。ハコベルカーゴは荷物を送りたい人と軽貨物ドライバーをネット上でマッチングするサービス。モノオクは荷物を預けたい人と、個人宅の空きスペースなど保管場所の貸し手をマッチングする。
荷物を預けたい人はモノオクのサービスで保管場所の貸し手を探した後に「配送手配」をタップすると、ラスクルの荷物配送サービスのアプリが開く。ラスクルのサービスに登録していればアプリで軽貨物ドライバーを手配して荷物を配送できる。
モノオクではこれまで、荷物を預けたい客は自分で引っ越し業者や宅配業者を手配する必要があった。ハコベルカーゴを利用することでアプリから配送を予約でき、荷物回収の時間も指定できる。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で在宅勤務が広がり、自宅を整理するため大型の家具などを配送する需要が増加しているという。ハコベルカーゴを利用した大型配送は3月から7月の5カ月間で、前年10月から2月の5カ月間と比べて約2割増加した。
モノオクでは1畳あたり月額3000円(東京都内は同6000円)からで荷物を預けられる。ハコベルカーゴは段ボール箱66箱分の配送で、配送距離5キロメートルまでが税別4300円。配送料は「大手運送会社(に依頼した場合)の相場の約半額」(ラクスル)を想定して設計している。