ギリシャ最大の難民キャンプ全焼 放火の疑いも

2020/9/10 3:09
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9日未明、火災が起きたギリシャ・レスボス島の難民キャンプ=ロイター

9日未明、火災が起きたギリシャ・レスボス島の難民キャンプ=ロイター

【イスタンブール=木寺もも子】エーゲ海のギリシャ・レスボス島にある同国最大の難民キャンプが9日未明に起きた火災で全焼したもようだ。ギリシャ政府は同島で非常事態宣言を発した。1万人超の難民や移民が行き場を失い、新型コロナウイルスの感染拡大も懸念される。死傷者は報告されていない。

出火原因は不明だが、出火は複数箇所で起きたといい、ギリシャメディアは収容者による放火の可能性を指摘している。新型コロナウイルス検査で陽性が判明した35人の一部が家族と隔離されるのを拒み、衝突が起きた後に火が出たとの報道もある。収容者の一部が消火活動を妨害する場面もあったとしている。

レスボス島の難民キャンプには定員の数倍の1万人超が滞在し、過密や劣悪な環境が問題になっていた。ギリシャ政府は新型コロナの感染拡大防止のため、難民や移民が本土に移動するのを認めてこなかった。

トルコに近いレスボス島は欧州を目指す難民や移民の主要な玄関口で、トルコを経由したアフガニスタンからの難民らが多く渡航していた。これまでにも難民同士や当局者との衝突や火災などが起きていた。

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