国民民主「分党」を決定 資金分割は人数比
国民民主党は9日、都内で両院議員総会を開き、立憲民主党などとの合流新党と、不参加の議員でつくる新党に「分党」すると正式に決めた。政党助成法上は分割の手続きを取り、解散したうえで2つの党に分かれる。11日に解党大会を開く。

手続き上は立民と合流する40人で構成する「民主党」と、合流しない14人による「国民民主党」の2つの党を立ち上げる。国民民主の保有する資金は2党の議員数比で割り振る。無所属となる8人の議員にも一定程度、配分する。
平野博文幹事長は9日の総会で資金配分に関し「議員数で分割することを基本とし、新党に参加しない(無所属になる)議員にも一定の配慮をする」と述べた。玉木雄一郎代表は8月26日の記者会見で党資金について「40億円台半ば」と話した。
年4回配られる政党交付金のうち10、12月分については、国民民主が受け取る予定だった約20億円を議員数に応じて2党に振り分ける。分党手続きのために設ける「民主党」は立民との合流に伴い解散する。
合流しないメンバーでつくる新「国民民主党」は玉木氏、前原誠司元外相ら保守系議員が中心となる。民間労組出身の9人のうち4人が参加する。
立民と国民民主の合流協議は条件面で折り合えず1月にいったん打ち切った。7月に正式に再開し、8月に合流で合意した。玉木氏は政策の不一致を理由に、合流しない議員で別の新党をつくると宣言していた。