JR北海道、4~6月全区間営業赤字 9割で採算悪化

インバウンド
2020/9/9 17:52
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富良野線の利用も振るわなかった(美瑛駅)

富良野線の利用も振るわなかった(美瑛駅)

JR北海道が9日発表した2020年4~6月期の区間別収支は全23区間で営業赤字となり、このうち9割近くにあたる20区間で赤字幅が拡大した。新型コロナウイルスの感染拡大で学校が一斉休校したほか、北海道を訪れる旅行客やビジネス客が激減した。

5月に廃止した札沼線(北海道医療大学―新十津川間)を含む全23区間の営業損益は219億1900万円の赤字(前年同期は116億800万円の赤字)だった。赤字幅は前年同期に比べ103億1000万円拡大した。

基幹路線の桑園―北海道医療大学間や札幌―岩見沢間、白石―苫小牧間、小樽―札幌間からなる札幌圏の低迷が目立った。札幌圏の営業損益は54億9200万円の赤字(同8200万円の赤字)だった。

売上高に当たる営業収益は札幌圏で前年同期比56%減の45億1100万円と落ち込んだ。新千歳空港発着の航空便は国際線、国内線ともに大幅に減便したため、札幌と新千歳空港を結ぶ「快速エアポート」の利用が振るわなかった。

快速エアポートを減便するなどコスト削減に努めたものの、効果は限定的だった。営業費用は100億300万円に上り、前年同期に比べ3%程度しか減らせなかった。

北海道新幹線も不振だった。営業損益は34億6600万円の赤字(同19億7600万円の赤字)に悪化した。新型コロナの影響で利用客が減り、営業収益は75%減の6億3500万円にとどまった。列車の減便などで対応したが補えなかった。

一方、富良野―新得間や深川―留萌間、北海道医療大学―新十津川間の3区間は赤字幅が減少した。ただ、4~6月期の修繕費が減ったなど一時的な要因のため、採算性の抜本的な改善には至っていない。

新型コロナの影響は現在も続いており、4~9月期の区間別収支も苦戦が予想される。

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