富士通、病院の会計混雑を解消するサービス
順天堂大学練馬病院で
富士通は9日、病院の会計窓口の混雑を解消するサービスを順天堂大学医学部付属練馬病院(東京・練馬)に導入したと発表した。患者がクレジットカードの情報を事前に登録することで、後日自動で診察料が引き落とされる仕組み。会計業務の効率化や待ち時間の削減が期待できる。
新型コロナウイルスの感染拡大で、病院内の会計時の混雑解消が課題となっていた。富士通の既存の医療機関向けサービスと組み合わせることで、診察予約の確認から後払い会計までをスマートフォン上で完結できるという。
患者は病院に到着するとチェックイン機能を使ってアプリ上で受け付けを済ませる。クレジットカードの利用について通知が届いたら、後払い会計の利用を申請できる。
診察が終わると、アプリ上に登録されたクレジットカードから自動で決済が実行される。決済内容は患者に通知され、領収書や明細書が必要な場合は窓口で受け取ることもできる。会計にかかる待ち時間の削減や、窓口業務にあたる職員の業務負担軽減が期待できる。
会計向けサービスは同社の一部システムを導入していることを前提に、200万円から提供する。別途導入費用などがかかる場合もある。(水口二季)