22年開催へ組織委設立 愛知、「新・国際芸術祭」
愛知県は9日、企画展が一時中止に追い込まれた昨年の芸術祭「あいちトリエンナーレ」から名称変更した「新・国際芸術祭」(仮称)の2022年開催に向け、推進協議会と組織委員会を8日に設立したと発表した。推進協議会会長に大村秀章知事が、組織委会長には候補に決まっていた大手ゼネコン大林組の大林剛郎会長が、それぞれ8日付で就任した。
知事が会長を務める従来の実行委員会方式を改め、芸術監督やテーマなどを決める組織委と、費用面などで開催を支援する推進協議会に分離した。
就任に当たり、大林氏は「多くの方に親しまれ、世界に誇れる最高峰の国際芸術祭をつくりあげるというミッションに挑戦していきたい」とのメッセージを新・国際芸術祭のホームページに寄せた。
県文化芸術課によると、芸術監督候補の選出や組織委会長への助言を行う「アドバイザー会議」の委員も、組織委のメンバーに含まれる。
アドバイザー会議の委員は、前文化庁長官で多摩美術大理事長の青柳正規氏、建畠晢・多摩美術大学長、寺内曜子・元愛知県立芸術大教授、山梨俊夫・国立国際美術館館長、上山信一・慶応大教授の5人。
昨年開催された芸術祭は、企画展「表現の不自由展・その後」の展示内容に批判が集まり、不自由展は一時中止になった。未払いの負担金を巡り、実行委が名古屋市を提訴するなど混乱が続いている。
〔共同〕
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