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コロワイド、大戸屋への「敵対的」TOBとは?

2020年9月9日の日本経済新聞朝刊1面に「大戸屋へのTOB成立」という記事がありました。外食大手コロワイドによる大戸屋ホールディングスのTOB(株式公開買い付け)が成立する見通しです。このTOBが「敵対的」と呼ばれるのはなぜでしょうか。

ここが気になる

TOB(Take Over Bid)では企業買収やグループ企業の再編などのために、不特定多数の株主から価格を上乗せして株を買い集めます。TOBを受ける側の大戸屋HDは反対しており、コロワイドの買い付けは「敵対的」と呼ばれます。人気ドラマ「半沢直樹」でもIT企業をめぐる敵対的TOBがテーマになっていましたね。実際に伊藤忠商事によるデサントの買収があったように、近年は敵対的TOBの件数が増えています

当初TOBの期限だった8月25日時点では、株主からの応募数がコロワイドの希望する出資比率に満たず、成立条件を引き下げて「延長戦」に突入していました。条件変更によって成立の可能性が高まったとみて、市場で大戸屋HD株を買って利ざや狙いでTOBに応募する個人が増えたため、9月8日の成立につながりました。

大戸屋HDに対するコロワイドの出資比率はTOBを経て47%程度となります。株主提案によって大戸屋HDの経営体制を刷新し、連結子会社とする方針です。残り53%は一般株主が保有しますが、多くは食事券の優待を目当てとするファン株主です。店舗改革の方向性によっては一般株主の反発を招きかねないため、コロワイドにとっては今後も難しいかじ取りとなりそうです。

20代編集者が同世代にむけて新聞の読みどころを発信する「朝刊1面を読もう/Morning Briefing」は平日朝に公開します。もっと詳しく知りたい人は9月9日の朝刊1面を読んでみてください。
この記事をまとめた人:渡部加奈子
2015年入社。保育・女性活躍の取材を経て、コンテンツマーケティングを担当。半沢直樹が日曜日の楽しみ。

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