具体的にイメージしたい積立投資の成果
積立王子への道(13)

積立王子
投資信託
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2020/9/10 2:00
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投資の世界で「積立王子」のニックネームを持つ筆者が、これから長期投資に乗り出す後輩の若者にむけて成功の秘訣を伝授するコラムです。

国際分散投資のリターンの源泉は世界の経済成長だ

自らのお金を国際分散投資で育てていくということは、世界経済の成長軌道を投資のリターンとして取り込むことだ。そしてそれを長期間積み上げ投資資金を大きく増やす――。つまり世界の長期的経済成長率こそが国際分散投資による期待リターンの源泉なんだ。

では世界経済の長期的な成長軌道とはどの程度だろう? 20世紀後半から世界が一体的に経済活動を行い相互補完し合うグローバリゼーションが定着したよね。先進国から発展途上地域へと成長が広がる中で、世界経済は現在に至るまで実に安定した経済成長を続けてきた。

コロナ後の急減速は想定しにくい世界経済

確かにリーマン・ショック後の世界金融危機の渦中で2009年はゼロ成長だったし、今年もおそらくコロナ禍で世界全体がマイナス成長に陥ることを余儀なくされるだろう。でもこれらの一時的な要因を除けば世界全体は毎年3~4%程度の範囲内でずっと安定成長しているんだ。

もちろん未来のことは不確実だ。でもグローバルな経済活動が維持されて、平和な社会が継続される前提に立てば、これまでと同水準の成長軌道が将来にわたって今後もしばらく続くと想定するのが一般的な潮流だ。

世界経済が4%成長すれば…

この先の世界の経済成長率を年率4%と仮定して、それを期待リターンと想定すれば、君たちがすぐに始められる毎月1万円の積立投資の成果はいくらになると思うかい? 2人が70歳になる50年後には合計投資額600万円に対して約1800万円に育つ可能性があるんだ。

もっと積極的に株式100%での長期投資なら、実体経済の成長率を上回る6%程度の期待リターンが想定できる(詳しくは今後、追々説明するよ)。この場合、50年後の資産額は積立元本600万円に対して実に約3400万円という数字がはじきだされる。長期積み立て投資を根気強く実践することで、将来育つお金のスケールがイメージできたかな?

こうして将来に向けて具体的な仮説をおくと、2人とも長期資産形成の目的とゴールを見据えた上で、気持ちよく行動開始できるはずだ。

中野晴啓(なかの・はるひろ)

セゾン投信株式会社代表取締役会長CEO。1963年生まれ。87年クレディセゾン入社。セゾングループ内で投資顧問事業を立ち上げ、運用責任者としてグループ資金の運用等を手がける。2006年セゾン投信(株)を設立。公益財団法人セゾン文化財団理事。一般社団法人投資信託協会理事。全国各地で年間150回講演やセミナーを行っている。『預金バカ』など著書多数。
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