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フィンテック投資が回復 世界で調達1兆円

(更新)

世界のフィンテック企業への投資額が回復基調にある。米調査会社CBインサイツの調べでは、2020年4~6月期の世界のフィンテック企業の資金調達は92億9000万ドル(約1兆円)と1~3月期と比べ17%増えた。前年同期並みの水準で、新型コロナウイルス禍でも投資家は有力企業に対して積極的に資金を投じた。

個人向けローンを手がける米アップグレードが新たに企業価値が10億ドルを超えるユニコーン企業となり、フィンテックのユニコーン企業は世界で1社増の66社となった。デジタル銀行や決済サービス、保険テック領域の大型調達が目立つ。

米国の代表的なユニコーン企業のストライプは4月に6億ドル(約650億円)をグーグル・ベンチャーズなどから調達。企業価値は360億ドル(約3兆8000億円)となった。同社はオンライン事業者向けの決済サービスを手掛け、米アマゾンやグーグルも導入。グローバルに事業展開し、100カ国以上で数百万社が利用する。株式売買サービスを展開する米ロビンフッドも今夏に6億ドルをセコイア・キャピタルなどから調達した。

新型コロナウイルスで先行き不透明感が広がる中、将来に備えて資金を潤沢に調達しておきたい企業のニーズは強い。有力企業に対し、セコイア・キャピタルなどのベンチャーキャピタル(VC)が積極投資している。

ただ、件数は減少している。フィンテック企業の4~6月の資金調達案件数は397件と1~3月比で12%減り、前年同期では18%減となった。すでに成長期にあるユニコーン企業の資金調達が順調な一方で、創業間もない「シード」段階のスタートアップの調達件数は急減している。

投資家はよりリスクの低い「安全パイ」を選好する傾向を強めている。コロナ禍で先行きの不透明感が増すなか、資金調達に苦戦し資金難に備えることができない企業が苦境に陥る可能性もある。

(佐藤史佳)

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