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「責任転嫁するな」習氏演説、新型コロナ巡り米批判

【北京=羽田野主】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は8日、北京市の人民大会堂で新型コロナウイルスを巡り演説した。「利己主義や責任転嫁は自国だけでなく世界に損害をもたらす」と述べた。コロナの発生や拡散の責任は中国にあると主張するトランプ米政権を非難した。

習近平国家主席は新型コロナを巡り「責任転嫁するな」と米国を批判した(共同)

習指導部は7月以降、王毅(ワン・イー)外相らが米国との対話の必要性をアピールし協調路線をにじませるメッセージを発信してきた。今回、習氏が自ら対米批判に踏みきったのはトランプ政権がくり返し中国を非難しており、危機感を強めているためとみられる。

新型コロナ対策の功労者に勲章を授与する式典で演説する習近平国家主席(8日、北京)=共同

習氏は9月8日、新型コロナの抑制に貢献した医師や軍人らの表彰式での演説で「(最悪の事態に備える)『底線思考』を堅持し各種のリスクをよく警戒せよ」と話した。米中関係の緊張の高まりを受けて習氏が使い始めた表現を今回もくり返した。「闘争精神を奮い立たせるべきだ」と強調し、国内を引き締めた。

習氏はコロナ対策が「大きな戦略的成果を収めた」と自賛した。共産党の指導の優位性をアピールしたうえで「全面勝利へ少しも手を緩めるな」と述べた。式典では中国政府でコロナ対策の専門家チームのトップを務める鍾南山医師らが表彰された。

コロナを巡りトランプ大統領は8月27日の共和党大会で「中国に悲劇を引き起こした責任を取らせる」と表明した。ポンペオ米国務長官は2日、米国に滞在する中国の外交官への規制を強化すると発表した。このころから中国の対米批判が再び強まっている。

習氏は9月3日に「抗日戦争・反ファシズム戦争勝利75周年」を記念する座談会に出席し「いかなる勢力でも中国共産党と中国人民を引き裂き、対立させるたくらみを絶対に許さない」と強調した。ポンペオ氏が中国共産党と中国国民を切り離して批判している論法を念頭に置いている可能性がある。

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