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カナダのパラ選手と青森・三沢 リモートでも深まる絆
マセソン美季

2020/9/12 2:00
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青森県三沢市から贈られたマスクをつけた車いすラグビーのカナダ代表の選手たち=カナダ車いすラグビー連盟提供

青森県三沢市から贈られたマスクをつけた車いすラグビーのカナダ代表の選手たち=カナダ車いすラグビー連盟提供

カナダの車いすラグビーチームは青森県三沢市を「第二の我が家」と呼ぶ。2018年10月から昨年まで3回、東京パラリンピックに向けた事前合宿地の同市でトレーニングをし、地元の人たちとの絆を深めてきた。

このほど三沢市内の障害者就労支援事業所の利用者や小学生がマスクを手作りし、約350枚をカナダ車いすラグビー連盟に贈った。8月末、その贈呈式を兼ねた交流会がオンラインで行われ、両国の関係者がスクリーン越しに再会した。

マスク姿を披露したカナダ代表のトレバー・ハーシフィールド主将は「練習でいろいろな場所に行く際に活用させていただく」と感謝の言葉を述べた。橋本聖子五輪相は、直接会うことが難しくてもこうした交流が続けられ、「市民の皆さんが一丸となって選手をお迎えする準備を進められているのは、大変素晴らしい」と強調。自身の選手時代を振り返り、開催地の人々と選手の交流が進むことはとても有意義と、三沢市の取り組みをたたえた。

三沢市によると、マスク作りに携わった小学生の中には、選手とまた会えますようにという気持ちを込めたり、活動を通して初めて競技を知り、選手に興味を持ったりした子がいるという。カナダ側から参加したスティーブン・ギルボー文化遺産相が、スポーツが二国間の交流も深めることができる好事例と述べるなど、終始和やかな雰囲気で意見交換が行われた。

三沢市はこれまで行政と地域の人々、教育現場やアスリートをつなぎ、様々な事業を展開してきた。東京2020大会がゴールではなく、その先の社会を見据えた活動を続け、「先導的共生社会ホストタウン」にも認定されている。市のオリンピック・パラリンピック推進室長の熊野真希さんは、中でも教育を大きな柱に掲げ「目指す姿は未来を担う子どもたちとともに市が成長し、本当の意味で自然に多様な人と交流できる笑顔あふれる街にしたい」と夢を語る。

パラリンピックを知り、学び、考える活動を通して街が変わり、人も変わる。東京パラリンピック大会開催の意義が、ここにある。

マセソン美季
1973年生まれ。大学1年時に交通事故で車いす生活に。98年長野パラリンピックのアイススレッジ・スピードレースで金メダル3個、銀メダル1個を獲得。カナダのアイススレッジホッケー選手と結婚し、カナダ在住。2016年から日本財団パラリンピックサポートセンター勤務。国際パラリンピック委員会(IPC)教育委員も務める。

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