[FT]東地中海が迫る「欧州自立」
米の存在薄れ高まる緊張
[有料会員限定]
ギリシャとキプロスの海軍を援護するため、8月13日にフランスが軍艦1隻と戦闘機数機を派遣した。トルコのエルドアン大統領はこれに反発し、トルコは東地中海における「当然の権利を手中にする」と警告した。ドイツのメルケル首相が仲裁に乗り出すも奏功せず、トルコとギリシャの軍艦が接近しすぎてぶつかる事故も起きた――。
西側諸国の次の戦争が北大西洋条約機構(NATO)加盟国同士の争いになるなど、いったい誰が想像...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り2826文字

Philip Stephens 英国生まれ。FTで経済担当エディター、政治担当エディター、FT英国版編集長などを経て、チーフ・ポリティカル・コメンテーターに。英国および世界情勢に関する論評を執筆している。著書に「Tony Blair: The Price of Leadership」(2004年)などがある。
関連キーワード