中国でチェコ製ピアノ発注取り消しの動き 訪台報復か

2020/9/7 20:00
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チェコ代表団が台湾を訪問したことに関連してペトロフは中国からの注文をキャンセルされた=AP

チェコ代表団が台湾を訪問したことに関連してペトロフは中国からの注文をキャンセルされた=AP

中国でチェコの老舗ピアノメーカー「ペトロフ」に出していた注文を取り消す動きが出てきた。同国上院議長をトップとする代表団が台湾を公式訪問したことへの報復とみられる。チェコの報道機関が7日までに報じた。中国は中国大陸と台湾は1つの国だと主張しており、王毅(ワン・イー)外相はチェコに「重い代償を払わせる」と報復を示唆していた。

報道によると、中国政府がチェコ製品に禁輸を科すことになり、これを受け、北京の顧客が約530万コルナ(約2500万円)に相当するペトロフへのピアノ発注を取り消したという。

ペトロフは売り上げの3割以上を中国に依存しており、2019年には中国で6千台のピアノを販売したという。中国との関係悪化が今後のビジネスに影響を与えそうだ。同社は10月に上海で開かれる国際楽器展覧会に参加予定だが、両国関係の悪化で査証(ビザ)取得にも影響が出そうだ。

中国はこれまでも外交上の衝突が生じた際、相手国に経済的な圧力をかけてきた。

中国の王毅外相がチェコ代表団の訪台に激しく反発し「報復」を予告したことについて、フジプ・プラハ市長は「脅しは全く受け入れられない。他の欧州諸国も同じ気持ちだろう」と反論。「中国はチェコで多額の投資をすると約束したが、ほとんど実現していない」と批判した。

チェコの政界、経済界などの関係者からなる代表団は8月末から台湾を訪問した。チェコのナンバー2であるビストルチル上院議長は9月3日、蔡英文(ツァイ・インウェン)総統と会談した。

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