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低リスクのバランス型、コロナ下での運用成績は?
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2020/9/9 12:00
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複数の資産に分散投資するバランス型の投資信託は、今回のコロナショックでも相対的に下落幅が小さかったが、相場回復時のリターンで差がついた。バランス型の中でもリスクが低いタイプの運用成績を6カ月騰落率(分配金再投資ベース、8月末時点)でランキングしたところ、市場環境が好転した局面でリターンを大きく伸ばしたファンドが上位に並んだ。

■機動的な資産配分が奏功

調査対象は国内公募追加型株式投信のうち、価格変動リスクを6段階に区分した「QUICKファンド・リスク(QFR)」が最も低い「1」に該当するバランス型ファンド(QUICK独自の分類)に絞った。上昇率トップは「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド<愛称:クアトロ>」で3.0%のプラス。同ファンドは資産の種類や運用戦略が異なる複数のファンドを組み合わせ、徹底的な分散投資でリスクを低減しつつ安定した収益の獲得を目指す。市場環境に応じて資産配分を柔軟に変更する「比率変動型」。3月に基準価格が大きく下落したものの、8月には設定来高値を更新するなどコロナ禍前よりリターンを伸ばした。

上位10本のうち純資産総額(残高)が最も大きい5位の「投資のソムリエ」は、世界の債券や株式、不動産投資信託(REIT)に投資し、相場環境を日々判定しながら値下がりリスクを抑制する。コロナ禍での機動的な資産配分戦略が奏功し、2.4%のプラスだった。直近7月の決算では分配額(1万口あたり、税引き前)を前期の30円から80円に引き上げた。2012年10月に運用を始めてから最も高い水準となる。

■リターン下位、慎重な運用継続

一方、下落率が最も大きかったのは「SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド<愛称:あんしんスイッチ>」でマイナス9.3%だった。同ファンドは基準価格が下落する局面でも、あらかじめ定めた「プロテクトライン」と呼ぶ下限を上回るように運用する。コロナ禍を受け3月には現金や短期金融資産などの比率を95%まで引き上げて安定運用に移行したため、相場の戻りを享受できなかった。

2位は、バランス型で残高が最大規模の「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)<愛称:円奏会>」。3位の年1回決算型「円奏会(年1回決算型)」とともに5.5%のマイナスだった。コロナショック以降は国内の株式とREITへの投資割合を抑えた運用を続けている。

(QUICK資産運用研究所 竹川睦)

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