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キャビア生産へ研究進む 茨城県、新産業にと期待

世界三大珍味の一つとされる高級食材で、チョウザメの卵を塩漬けにして作るキャビアを新たな産業にしようと、茨城県が研究に取り組んでいる。霞ケ浦に面した行方市にある県水産試験場内水面支場では2018年からチョウザメの養殖を始め、今年3月には最先端の機器を導入。成育期間の短縮やコスト削減を目指している。

茨城県水産試験場内水面支場で飼育されているチョウザメ(1日、茨城県行方市)=共同

チョウザメはキャビアを採取できるまで成長するのに約10年かかる。また、キャビアの生産に卵を産まない雄は不要だが、チョウザメの性別は3~4歳まで判断できず、コストが高くなるため、高級食材とされる。

県水産試験場では、最高品質のキャビア生産が可能なオオチョウザメと、成熟の早いコチョウザメを交配した改良品種「ベステル種F2」など、約200匹を保有し、水温や密度など、環境別に飼育。採取したタンパク質を基に、ストレスを感じた場合に発する成分を調べることで最適な飼育環境を探り、早い成育と品質保持の両立を目指す。

研究を重ね、生後2年の個体が通常の倍の1メートル以上に育った。飼育を担当する丹羽晋太郎さんは「全国的に見てもかなり速いペースの成長だ」と手応えを感じている。

また、雄と雌がそれぞれ発する成分を分析し、生後1~2年での雌雄判別もできるようになる可能性もある。3月には最新の機械が導入され、遺伝子レベルでの研究も始まった。

丹羽さんは「まだ研究は挑戦段階」としながらも「成長の早期化に成功すれば、リスクの軽減やコスト削減の助けになる。養殖業の活性化につなげたい」と意気込む。

〔共同〕

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