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ベラルーシ政権、再び強硬姿勢 ロシアを後ろ盾に

5日に首都ミンスクで実施された抗議デモで、警察と対峙する女性たち=AP

【モスクワ=石川陽平】ルカシェンコ大統領の退陣を求める抗議デモが続くベラルーシで6日、4週連続で大規模な抗議デモが実施された。ロシアの「後ろ盾」を得た政権側は再び強硬な姿勢を強めており、両者の間で緊張が高まっている。

6日の抗議運動は「団結の行進」と名付けられ、反体制派メディアなどが参加を呼びかけた。首都ミンスクや地方都市で大勢の市民が行進した。政権側は多数の治安部隊を投入して対抗した。ミンスクで10万人以上が参加した8月16日から、4週連続で日曜日の大規模な抗議デモとなった。

反体制派は抗議デモで退陣圧力をかけ、ルカシェンコ政権を対話に引き出したい考え。反体制派と市民代表が政権交代に向けて組織した「調整評議会」は4日「対話は唯一の正しい解決法だ」と改めて呼びかけた。

ベラルーシで抗議デモが広がったきっかけは、ルカシェンコ氏が6選を決めたと発表された8月9日の大統領選だった。反体制派や市民は政権側による大規模な不正があったと訴え、独裁的なルカシェンコ氏の退陣や再選挙などを求めている。

8月9日以降、各地で続く抗議デモを政権は厳しく取り締まる。治安当局によると、30日は173人、9月1日は128人をそれぞれ拘束した。5日にも91人が拘束された。同日には反体制派のコワリコワ氏が政権の圧力を受けてポーランドに出国した。

ルカシェンコ氏は治安組織や軍を掌握しており、6日の抗議デモにも多数の治安部隊を投入するとみられる。反体制派は参加者に平和的なデモを続けるよう呼びかけるが、治安部隊や軍が抗議デモの阻止に動き、多数の拘束者が出る恐れもある。

ルカシェンコ氏は治安部門の統制も強めている。3日には安全保障会議と国家保安委員会(KGB)のトップを交代させる人事を発表した。

政権側の強気の背景にあるのは、ロシアの「後ろ盾」だ。

プーチン大統領は8月29日「(大統領選の)正当性を認めた」とルカシェンコ氏への支持を明確にした。2日には両国外相がモスクワで会談し、欧米諸国からの「内政干渉」に反対することで一致した。3日にはロシアのミシュスチン首相ら政府幹部がミンスクを訪れ、経済関係の強化などを話し合った。

ロシアはベラルーシの安定が損なわれた場合、政権の要請があれば武力支援も念頭に置く。両国が創設条約に調印したがベラルーシ側の反対で形骸化しつつある「連合国家」の具体化を支持の見返りとして求めるとみられる。9月半ばまでにルカシェンコ氏がモスクワを訪れ、プーチン大統領と会談する見通しだ。

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