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部屋で使うネット家電アピール、IFAが5日に閉幕

欧州最大の家電見本市IFAは5日に閉幕する(ベルリン)

欧州最大の家電見本市IFAは5日、3日間の会期を終えて閉幕する。中国家電大手の海爾集団(ハイアール)や中国・TCL科技集団など出展各社は、複数の家電をネットにつなぐIoT機能を軸に顧客を囲い込む戦略をアピールした。新型コロナウイルス下の新しい家電を模索する動きもあったが、縮小開催の中で画期的な製品や新機能の発表は乏しかった。

「唯一のIoTエコシステム(生態系)ブランドでありたい」。白物家電大手のハイアールの幹部は3日の記者会見でこう強調。ネットにつながる家電を2020年に入り、50種類も投入したと話した。センサーで室内の空気の汚れなどを把握し、ロボット掃除機や空気清浄器が自動で稼働するシステムを紹介した。

ハイアールはロボット掃除機や空気清浄機を連動させるシステムを発表した

韓国LG電子は住宅や家電のプラットフォームとなる「LG ThinQ Home」を披露。太陽光パネルやエアコン、調理家電などをつなぎ、住宅のエネルギーを効率的に管理する。

開発したマスク型の空気清浄器も発表。「何千ものユニットを優先的に医療スタッフが利用できるようにしている」と明かした。気圧を感知するセンサーを内蔵し、呼吸に合わせて小型ファンが空気を送り込むことで着用時の息苦しさを抑える。マスクを長時間着用する医療従事者らの利用を見込んでいる。

世界テレビ3位のTCL科技集団は、動画コンテンツなどの普及に対応した囲い込み戦略を打ち出した。3日の会見ではタブレットやスマートウオッチなどに参入すると発表した。これまでは低価格帯のテレビを中心にシェアを拡大してきたが、動画配信サービスなどネットサービスの需要が拡大する中、タブレットで映画の続きを見たり、エクササイズの内容をスマートウオッチで測定したりといった使い方を想定しているとみられる。

LG電子はホログラム映像を利用して臨場感を出そうとした(3日、ベルリン)

背景には家電市場が大きな成長を見込みにくいことがある。英調査会社ユーロモニターインターナショナルの調べでは、19年の世界の洗濯機市場は18年比1.5%増。家庭用ルームエアコンやテレビの成長率も1%台にとどまる。市場が成熟するなかで、パイの奪い合いが激しくなっている。

ソニーパナソニック、韓国サムスン電子、フィリップス(オランダ)など例年大きなブースを構える常連は出展を見送った。相互に連動する家電でどこまで顧客を取り込めるかがカギとみて各社は火花を散らしている。

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