[社説]政治主導のひずみが生んだモリカケ疑惑
[有料会員限定]
よい政治とは、よい政策を着実に推し進めることである。方向性を誤ってはならないし、実行力を伴わないのも困る。
戦後政治は冷戦の終結やバブル景気の崩壊を踏まえて1990年代半ば以降、現状維持になりがちな官僚主導ではできない構造改革に向け、首相官邸への権力集中を進めてきた。
橋本龍太郎首相が手がけた中央省庁再編、小泉純一郎首相の郵政事業や日本道路公団の民営化は、官僚主導から政治主導への転換なしには実現し...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り701文字