ウシオ電機と広島大、紫外線装置で新型コロナ消毒

ウシオ電機と広島大学は4日、人体に害がないとされる特殊な紫外線で新型コロナウイルスの感染力を低減できることが分かったと発表した。ウシオ電機が開発した紫外線装置を使い、研究ではウイルスの感染力を99.7%以上低減できたという。
ウシオ電機の紫外線装置による消毒効果は、感染症に関する米国の学術誌のウェブサイトに4日掲載された。
広島大学の大毛宏喜教授らの研究では、近距離で30秒ほど紫外線を当てると、表面に付着した新型コロナウイルスの99.7%を不活化できたという。
紫外線による除菌は薬剤を使う場合と比べて手軽で、耐性菌も生まれにくい利点がある。非接触で消毒できるため、病院などでの感染リスク低減が期待できる。
ウシオ電機の紫外線消毒装置「Care222」は、人体に無害とされる222ナノ(ナノは10億分の1)メートル付近の波長の紫外線を使う。医療施設や共有スペースの消毒を想定している。
病室の天井や公共空間などに設置でき、空間全体を消毒できる。ウシオ電機は9月1日から販売している。
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