豆腐製造の相模屋、生産増強 巣ごもりで需要拡大

2020/9/4 17:01
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豆腐製造最大手の相模屋食料(前橋市)は傘下の日本ビーンズ(群馬県伊勢崎市)、京都タンパク(京都市)の生産設備を増強する。9月中にも計10億円強を投じる見通し。コロナ禍に伴う「巣ごもり需要」で豆腐の消費が増えており、増産体制を整える。併せて、加工食品などの新製品開発にも力を入れる。

人気アニメのキャラクターをあしらった豆腐製品も発売している

相模屋食料は近年、業績不振に陥った同業の救済型M&A(合併・買収)を進めており、2019年までに7社を傘下に収めた。日本ビーンズは17年12月、京都タンパクは19年7月にそれぞれ事業を譲り受け、完全子会社化していた。

日本ビーンズは約3億円を投じ、自社工場内に木綿豆腐の製造ラインを新設して増産する。京都タンパクは約8億円をかけ油揚げなどの生産設備を導入し、工場の生産効率を高めたり品質を向上させたりする。ほかにも原料の大豆を貯蔵するサイロなどを拡充する。

相模屋食料の鳥越淳司社長は「伸びているスーパーなど小売店の巣ごもり需要に対応したい」と話す。新型コロナウイルスの感染拡大でスーパー向け販売が急増し、同社の今年3~5月の売り上げは前年同期に比べ3割伸びた。「当時は(対応に追われ)欠品を防ぐのがやっとだった」(鳥越社長)という。

新型コロナの感染再拡大が懸念されるなか、今後も自宅で食べる木綿豆腐や油揚げなどの需要が堅調に推移すると見込む。21年2月期のグループ全体の売上高については、前期比6%増の310億円と予想する。

一方、調理済み加工食品の販売も進めている。今年6月には人気アニメ「機動戦士ガンダム」と連携した「BEYOND G TOFU(ビヨンドジートウフ)」の新製品を発売した。付属の金箔入りカレーソースを豆腐に塗り、作品のキャラクターに模して楽しみながら食べられる。

9月からは豆腐を麺や飲料にした新製品も発売した。新製品の投入は今年だけでも約40品に上るが、ほとんどはこうした調理済みのタイプだ。

鳥越社長は「少子高齢化で豆腐の市場全体は縮小傾向にある。今後も豆腐の価値を引き出す新たな製品開発を進め、若者らの販路を開拓していきたい」と意気込む。

(前橋支局 高野馨太)

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