8月車名別販売、前年割れが増加 首位は「N-BOX」

2020/9/4 15:35
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自動車販売会社の業界団体が4日まとめた8月の車名別新車販売台数は、首位がホンダの軽自動車「N-BOX」で9カ月連続で首位を維持した。台数では前年割れが続くものの、好調な新型車種も抑えて独走を続ける。ただ新車販売全体では8月は7月より減少幅が悪化し、上位車種のうち前年割れは4車種と7月よりも増えた。新型コロナウイルスも響き依然として販売全体はさえないままだ。

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した。

首位のホンダ「N-BOX」の販売台数は前年同月比20.6%減の1万4514台で、2割減ったものの9カ月連続で首位を維持した。2位は2月に発売したトヨタ自動車の「ヤリス(旧ヴィッツ)」で1万1856台と、登録車(排気量660cc超)で1位だった。3位はスズキの軽「スペーシア」で0.9%減の1万579台だった。

登録車、軽自動車を合わせた全体の上位10車種のうち、前年割れは4車種と7月の3車種よりも増えた(新車で前年と比較できない車種を除く)。4車種全てが軽自動車で、上位ながら新型効果などがないため前年比で減少となった。

好調を維持しているのは新型効果のある車種で、「ヤリス」のほか19年11月に発売しトヨタがダイハツ工業からOEM(相手ブランドによる生産)供給を受ける「ライズ」は9391台で4番目に多かった。20年1月発売のスズキの軽「ハスラー」も98%増の6384台と伸びている。

ただ新型車の好調で販売回復を見込んでいたのが、8月の新車販売全体は16%減の32万台で、減少幅は7月の14%減よりも悪化した。5月の45%減、6月の23%減と比べれば改善したといえるものの、中国など前年比で販売が増えている国もある中、日本国内は回復に時間がかかっている。

また19年9月は10月の消費税増税前の駆け込み需要で販売水準が高かったため、20年9月が前年同月比で増加に転じる見込みは低い。東京都内の販売店では「客足は以前に比べ戻りつつあるが新車以外はなかなか販売につながらないケースが多い」という。自動車メーカー各社は工場の稼働休止などが減って生産体制は徐々に新型コロナの影響以前の水準に戻りつつあるが、販売の回復にはもう少し時間がかかりそうだ。

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