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出光興産、豪州石炭鉱山でバイオマス燃料を試験製造

豪エンシャム石炭鉱山(クイーンズランド州)でバイオマス燃料に使う植物を生育した

出光興産は、火力発電で石炭と混焼できる木質バイオマス燃料の製造試験をオーストラリアで始めた。完全子会社の出光オーストラリアリソーシスを通じて、出光が権益を持つ石炭鉱山を活用する。バイオマス燃料は石炭などの化石燃料よりも二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない。再生可能エネルギーの利用拡大を目指す。

出光が権益85%を持つ豪クイーンズランド州エンシャム石炭鉱山の遊休地を活用する。現地の気候に合わせ、降雨量が少ない地域での生育に適している植物「ソルガム」を原料にする。同社は7月までにソルガムを収穫し、現在は木質ペレットの製造を試験中だ。

秋以降は製造した木質ペレットを半分炭化して「ブラックペレット」にする。ブラックペレットは水に浸しても性質が変わらず野ざらしで保管できる。燃料にする際は石炭と同様の取り扱いが可能で追加設備が不要だ。

エンシャム石炭鉱山は日本などへの石炭の輸出基地となっている。試験がうまくいけば、将来バイオマス発電燃料の輸出基地になる可能性もある。クイーンズランド州政府は事業に対して2万豪ドル(約150万円)を支援している。

背景には世界的な石炭火力への逆風がある。英国やカナダは石炭火力の段階的な廃止を打ち出した。日本政府は現在2%程度のバイオマス発電比率を2030年度に最大4.6%に引き上げる目標を掲げている。達成に必要な燃料は木質ペレット換算で年間3000万トンだという。

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