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騎手の重賞初制覇、夏場に相次ぐ 不人気馬で好走

2020年の夏競馬では騎手の印象的な重賞初勝利が相次いでいる。関東所属でデビューしながら、チャンスを求めて関西へ移籍してきた9年目の苦労人、長岡禎仁(26、栗東・高橋亮厩舎)が8月16日の小倉記念(G3、小倉芝2000メートル)を優勝。7月5日のCBC賞(同、阪神芝1200メートル)では2年目の斎藤新(19、栗東・安田隆行厩舎)も重賞初制覇を飾った。

長岡は小倉記念で重賞初制覇を飾った(8月16日、北九州市の小倉競馬場)

長岡は小倉記念でアールスター(牡5、栗東・杉山晴紀厩舎)に騎乗。道中は中位から競馬を進め、終始、内柵沿いを回って距離ロスを抑えた。最後の直線も内柵沿いの狭いスペースを突いて伸び、抜け出してきた。

当時のアールスターは最上位から1つ下の3勝クラスに属す条件馬だった。最上位にあたるオープンの強豪が集まる重賞では厳しいとみられ、14頭中の10番人気と戦前の評価は低かった。

ただ長岡は「自信を持って競馬に臨めた」という。同馬にレースで跨(また)がるのは今回が初めてだったが「調教にずっと乗せてもらって成長をみていた」ためだ。「悪さをしたり、人の言うことを聞かなくなったり、気持ちが後ろ向きになっていた」同馬につきっきりで調教。「馬とコミュニケーションを取り、言うことを聞いてくれるようになってきた」と手応えをつかんだ。レースでも見事な手綱さばきで勝利をもぎ取った。

長岡は12年にデビュー。関東を拠点にしていたが、ケガなどもあり、勝ち星がなかなか伸びずにいた。19年5月に栗東に移籍し、心機一転。徐々に関西の厩舎関係者の信頼をつかんできた。アールスターの杉山調教師も「関東から関西に移籍するだけあって、ハングリー精神がある。レースでも狭いスペースに割って入って行く。強い気持ちで乗ってくれるから調教師としてもうれしい」と評する。

長岡の勝ち星は8月30日現在で4勝と少ない。だが、2月のダートのG1、フェブラリーS(東京)でも同じ杉山厩舎のケイティブレイブ(牡7)に騎乗し、16頭中の最低人気ながら2着に入るなど印象的な騎乗が多い。勝ち星増にも期待がかかる。

斎藤も16頭中の13番人気だったラブカンプー(牝5、栗東・森田直行厩舎)でCBC賞を勝った。先手を取って押し切る、積極的な競馬が光った。

斎藤の同期は今季ここまで50勝の岩田望来(20、栗東・藤原英昭厩舎)、46勝の団野大成(20、栗東・斉藤崇史厩舎)など粒ぞろい。24勝の斎藤は今季の勝ち星では後れを取るが、重賞制覇は一番乗りを果たした。今後の飛躍が期待できそうだ。(関根慶太郎)

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