NYダウ一時1000ドル超安 AppleなどIT株が急落

北米
2020/9/4 4:25 (2020/9/4 5:24更新)
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【ニューヨーク=後藤達也】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均の下げ幅が一時1000ドルを超えた。アップルなど8月に急上昇したIT(情報技術)株に利益確定売りが膨らんだ。ナスダック総合指数は5%下落した。金融緩和の期待を背景に投機色の強かった相場に調整が入った。相場は先行きも不安定になるとの見方が多い。

ダウ平均の終値は前日比807ドル77セント安の2万8292ドル73セント。下落幅は6月11日(1861ドル82セント安)以来、約3カ月ぶりの大きさとなった。

株安を主導したのは主力のIT株だ。アップル株は8%安となり、2日に付けた史上最高値と比べると時価総額は2900億ドル(30兆円強)も減った。個人投資家の人気が高く、株価が急上昇していたテスラやエヌビディアも9%値下がりした。

3日の市場で経済指標などで特段の悪材料が出たわけではない。アップル株などIT株が値下がりすると、調整が強まるとの懸念から売りが売りを呼ぶ展開となった。ダウ平均は朝には小幅に上昇していたが、次第にIT以外の幅広い銘柄に売りが広がった。

ナスダック総合指数は8月に10%近く上昇した。金融緩和が長期化するとの期待を背景にマネーが株式に向かう勢いが強まっていた。米国株を対象とする投資信託の人気が8月に強まったほか、スマートフォンを使った個人投資家の短期売買も増えた。オプションなどの金融派生商品を活用し、株高にかけていた投資家が相場の急変で売却に迫られる例も出ているようだ。

投資家は先行きも相場は不安定な状況が続くとみている。米国株相場全体が今後1カ月、どれほど大きく動きそうかを示すVIX指数は一時35台と、前日より約9ポイント上昇した。ナスダック総合指数を対象にした同様の指数は44を超え、4月以来の高水準を付けた。米大統領選や米経済の行方など不透明要因も多い。

米株安を受けて、日経平均先物は2万3100円程度と、3日の日経平均株価の終値より360円程度値下がりした。

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