国境の緊張再燃、インド 中国118アプリ禁止

アジアBiz
2020/9/3 19:30
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インド政府は1日に中国が実効支配線の付近で挑発行為をやめないと批判したのに続き、2日には中国が関与する118のアプリの使用禁止を発表した。インドと中国の国境係争地を巡る緊張が再び高まってきた。

インド北部ラダックへつながる道路を移動する同国軍の兵士ら(2日)=ロイター

インド外務省は1日、「両国が地域の緊張緩和に向けて話し合っているさなかにもかかわらず、中国軍が8月31日に挑発的な行動をとった」と声明で非難した。印メディアによると、中国軍は8月29~30日にも係争地域の印北部ラダック地方に侵入を試みた。

ロイター通信は2日、中国チベット自治区出身のインド兵が死亡したと伝えた。中印両軍は6月に衝突し、45年ぶりの死者が出ていた。

こうした中、インド政府は再び経済制裁を打ち出した。中国のインターネット検索最大手の百度(バイドゥ)や、ネット大手の騰訊控股(テンセント)のサービスなど118のアプリを禁止すると2日発表。動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」など59アプリを禁止したのに続く措置で、電子書籍からオンラインゲームまで禁止対象は幅広い。

インドの大手経済紙エコノミック・タイムズは8月下旬、インド政府が中国企業によるインドへの直接投資の認可を、全ての案件について保留していると報じた。保留案件は175件に上るという。この中には中国民営自動車大手、長城汽車によるインド国内の工場買収や、インドの有力スタートアップへの出資なども含まれるとみられる。

両軍は6月下旬に係争地域から引き揚げることでいったん合意し、7月には閣僚級会談でも双方が早期撤退する方針を確認した。だが、にらみ合いは続き、両国が部隊を増強しているもようだ。

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