習氏「侵略の反省」求める 日本と友好関係も強調

習政権
2020/9/3 18:19 (2020/9/3 19:08更新)
保存
共有
印刷
その他

【北京=羽田野主】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は3日、「抗日戦争・反ファシズム戦争勝利75周年」の記念式典に出席した。軍事パレードを実施した2015年の「70周年」以来で5年ぶりだった。演説では日本に「軍国主義の侵略の歴史を深く反省」することを求めた。

習近平国家主席は5年ぶりに式典に出席したものの演説は見送った。

式典は北京市郊外にある盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館で開いた。習氏を含む共産党最高指導部の7人全員と王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席らが出席した。中国国営中央テレビ(CCTV)は習氏が献花して立ち去る場面を中継した。

習氏は人民大会堂で演説し「中日間で長期間にわたって平和と友好関係を保つことが両国の利益になる」とも強調した。そのうえで「日本の軍国主義の侵略の歴史を深く反省することが中日関係を発展させる重要な政治的基礎になる」とした。

習氏は今回の演説で過去の歴史に触れつつ、友好関係を強調するバランスを取ったとみられる。

習指導部は14年から法律で9月3日を「抗日戦争勝利記念日」と定めた。習氏は14年の記念集会で「侵略の歴史は鉄のような確固とした事実」と日本を強く批判。15年の70周年記念大会でも抗日を引き合いに出して団結を求めたことがあった。

中国政府系シンクタンクの関係者は「抗日戦争勝利の記念日に侵略の歴史に触れないわけにはいかない。対日政策が変化したわけではない」と解説する。習氏が友好関係を強調したのは対米関係が悪化し、日本の「中国離れ」を警戒している事情もある。習氏はトランプ米政権をけん制する場面もあった。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]