宇都宮駅東口の高級ホテル、ブランド決定は20年末に
宇都宮市は3日、JR宇都宮駅東口に整備予定の高級ホテルについて、ブランドの再選定時期が9月から年末にずれ込むことを明らかにした。ホテルを巡っては当初予定していたブランドの進出が難しくなり、整備事業者は9月までに新たな事業計画を市に提出するとしていた。再選定の遅れでホテルの開業時期も予定の2022年夏から23年以降に遅れそうだ。
9月市議会の一般質問で熊本和夫議員の質問に、総合政策部の鈴木孝美部長が答弁した。コロナ禍で世界的に旅行需要が蒸発し、ホテル建設への投資は厳しい状況が続いている。市は野村不動産を代表とする駅東口整備事業者「うつのみやシンフォニー」から「ゼネコンや銀行と慎重に協議を進める必要がある」と伝えられたという。
市駅東口整備室によると、新たなホテルブランドは4候補あり、資金調達や建設を担う事業者も2社が手を挙げている。280室程度を予定していた客室数は減る公算が大きい。鈴木部長は「9月中に決まらなかったのは残念だ。ただ、検討内容は具体的で、年末までにブランドを確定できるだろう」と期待を示した。
整備事業は駅東口の2.6ヘクタールの敷地にコンベンション施設や分譲マンション、病院などを建設する。高級ホテルは下層階に商業施設が入り、当初はタイのホテルブランド「デュシタニ」の進出を予定していた。ただ、19年の段階で資金調達が難航。うつのみやシンフォニーは市にブランドを再選定する意向を伝えていた。
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