山梨県、外国人向けに言語別の防災サイト
山梨県は県内に住む外国人や外国人旅行者向けに、災害時に必要な情報を提供する多言語の防災ポータルサイトを開設した。英語や中国語(簡体字と繁体字)、韓国語など8言語ごとに個別ページを用意した。これまでは自動翻訳で多言語対応してきたが、直接翻訳して翻訳精度を高めた。

対応する言語はほかに、インドネシア語やポルトガル語と、言語別サイト開設に合わせて追加したフランス語とタイ語。フランスのソーヌ・エ・ロアール県とは姉妹県として交流しており、タイからの宿泊旅行者は中国や台湾に次いで多く、需要が高いと判断した。
提供する情報も見直す。外国人が求める情報は日本人と異なり、自動翻訳ではニーズに十分応えられていなかった。言語別サイトでは、災害の規模や安全な場所、帰国する手段などの情報を提供。避難所の場所のほか、そもそも避難所で得られるサービスは何かといった基礎知識の提供も検討する。
県観光振興課は「外国人が安心して暮らしたり訪れたりできるよう、災害時の情報提供の改善を今後も続けていきたい」としている。
言語別のページは、県公式サイトの観光振興課「外国人旅行者への災害時対応」のページにリンクを貼ったほか、山梨県国際交流協会や外国人コミュニティーなどを通じて周知するという。日本語の防災ポータルの自動翻訳も引き続き閲覧できる。