自民党総裁選、3陣営が支持拡大へ活動 政策づくりも

菅内閣発足
2020/9/3 10:30 (2020/9/3 12:35更新)
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首相官邸を出る菅官房長官(3日午前)

首相官邸を出る菅官房長官(3日午前)

安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める党総裁選への立候補者が出そろい、各陣営の支持拡大に向けた活動が活発になってきた。菅義偉官房長官は陣営幹部と連携し、地方票獲得へ働きかけを進める。岸田文雄政調会長は政策集を発表し、石破茂元幹事長も選挙対策本部を立ち上げる。

菅氏は出馬表明から一夜明けた3日、午前9時ごろに首相官邸に到着し、いつも通り官房長官としての執務に臨んだ。1日2回の定例の記者会見もそのまま実施する。

合間を縫って陣営幹部と連絡を取りあい、総裁選で訴える具体的な政策づくりを進める。8日の告示日に合わせて政策を発表する予定だ。

党内7派閥のうち細田派や麻生派、竹下派、二階派、石原派の5派が菅氏を支持する。

菅氏は3日午前、5派閥幹部と無派閥議員らが集まる選挙対策本部の準備会合に出席し「安倍政権を継承し、全身全霊をかけてこの国のためにがんばる」と述べた。各派が連携し地方票の獲得に向けた各都道府県連への働きかけを強めていく。

岸田氏は3日午前、都内で記者会見を開き「分断から協調へ」をスローガンとした政策集を発表した。

「中間層の復活」による格差の是正を唱え、最低賃金の引き上げや教育費負担を軽減していく考えを示した。「分配のありようを考え、中間層への住宅・教育の支援を考えていかねばならない」と述べた。

政策について記者会見する自民党の岸田政調会長(3日午前、東京都千代田区)

政策について記者会見する自民党の岸田政調会長(3日午前、東京都千代田区)

外相経験を強調し、日米同盟を基軸に主要7カ国(G7)やインドなどとの連携強化が必要だと主張した。安倍首相が実現を悲願とした憲法改正に関し「国民の理解を深めつつ国民とともに目指す」と記し、党改憲4項目に沿って進める方針を掲げた。

当面は新型コロナウイルス対策に万全を期すとし、PCR検査体制の拡充や医療機関の経営への財政支援を挙げた。3日午後にはコロナ患者を受け入れる都内2カ所の病院を視察し、感染症病棟の体制などを確認する。

菅氏優勢が伝えられるのを踏まえ、岸田氏と石破氏はともに議員会館の党所属議員の事務所を訪ねて回るなど、議員らと個別の接触を続ける。

石破氏は3日午後、都内のホテルに選対本部を立ち上げる。世論調査で高い支持率を得ており、地方票の支持拡大が総裁選後の影響力を左右するとみて、陣営幹部らが掘り起こしを進める。

派閥の会合であいさつする石破元幹事長(3日、国会内)

派閥の会合であいさつする石破元幹事長(3日、国会内)

連日のテレビ出演では理念として「納得と共感」を訴えて安倍路線との違いを強調し、路線継承を掲げる菅氏への批判票の取り込みを狙う。

石破氏は3日昼の同派の会合で「党員や国民に日本や自民党、政治がどうあるべきかを示したい」と強調した。

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