メルセデス、新型「Sクラス」発表 デジタル機能充実

2020/9/3 0:07 (2020/9/3 0:52更新)
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メルセデス・ベンツは新「Sクラス」にデジタル機能を多く盛り込み、米テスラを追撃する=同社提供

メルセデス・ベンツは新「Sクラス」にデジタル機能を多く盛り込み、米テスラを追撃する=同社提供

【ベルリン=深尾幸生】独ダイムラーの乗用車事業会社メルセデス・ベンツは2日、旗艦車種「Sクラス」の新モデルを発表した。裸眼で3D表示できる有機ELタッチパネルや一定の条件下で車両に運転を任せられる「レベル3」の自動運転機能を搭載する。

デジタル機能を充実させ若い世代の取り込みを目指す。ドイツでは9月中旬に受注を開始し12月から納車を始める。日本では2021年2月に発売する。

Sクラスは同社を代表するセダンで、世界の高級車のベンチマーク(水準点)となってきた。全面改良は7年ぶり。販売価格は15日に公表するとしているが、現地メディアによるとドイツでのベース価格は10万ユーロ(約1250万円)をやや下回るとみられる。

12.8型の有機ELディスプレーを核とする新世代の車載システムを採用した。乗員を自動認識して座席や照明を調節したり、後部座席のディスプレーも音声認識でマッサージや音楽などの機能を呼び出したりできる。中国では車載システムから出前の注文もできるようにする。レベル3の自動運転機能は21年後半から利用できる見通しだ。

電気モーターだけで最大100キロメートル走行できるプラグインハイブリッド車(PHV)をそろえたほか、PHV以外も全車に簡易的なハイブリッドシステムを採用する。Sクラスの電気自動車(EV)版の「EQS」は21年にも発表する。

Sクラスはメルセデスで最も利益率が高い車種の一つだ。ダイムラーのオラ・ケレニウス社長は「量から質」への転換を進めており、Sクラスは重要な役割を担う。ダイムラーは19年12月期通期まで2年連続の最終減益。新型コロナウイルスで20年12月期も大幅減益となる見通しだ。

メルセデスは同日、Sクラスを生産する「ファクトリー56」も公開した。独南部シュツットガルトの本社に近いジンデルフィンゲン工場に7億3千万ユーロを投資して刷新した。エンジン車やEVを柔軟に生産できるほか、自動化を進め生産性を25%高めた。

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