東芝の株主総会、議決権行使書 一部が無効扱い
東芝が7月末に開いた定時株主総会で、大株主らによる事前の議決権行使書の一部が無効扱いになっていたことが2日、分かった。東芝側は郵送された議決権行使書が期日までに届かなかったためだとしている。ただ同社によると大株主の3D・オポチュニティー・マスター・ファンドが、期日の3日前の消印があると主張している。
3Dは株主総会で取締役選任を求める株主提案を提出していた「物言う株主」。9月2日までに議決権行使書の一部が無効扱いになっていると東芝側に主張して、発覚した。
東芝は議決権行使書を管理する三井住友信託銀行などに調査を依頼した。無効扱いの議決権行使書は約1300通。この無効になった議決権によって、車谷暢昭社長兼最高経営責任者(CEO)らの取締役選任案の議決結果に影響は出ないとみられる。