米雇用、8月は43万人増 民間調査で予測大幅に下回る
【ワシントン=長沼亜紀】米民間雇用サービス会社ADPが2日発表した8月の全米雇用リポートによると、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)は前月から42万8000人増にとどまった。増加幅は前月の21万2000人(改定値)から高まったが、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(117万人程度)の半分未満で、雇用回復の鈍さを示した。

ADPは「雇用増はわずかで、すべての分野・規模においてコロナ危機前の雇用水準に戻っていない」と指摘した。
労働省が4日発表する8月の雇用統計について、市場は、非農業部門の雇用数が132万1000人程度増加すると予想している。