/

ベラルーシ、ロシアと外相会談 「内政干渉」に反対

首都ミンスクでは1日、学生の大規模な抗議デモがあり、多くが治安当局に拘束された=AP

【モスクワ=石川陽平】ロシアとベラルーシは2日、ルカシェンコ大統領の6選をめぐり抗議デモが続く同国の情勢を巡ってモスクワで外相会談を開き、欧米からの「内政干渉」に反対することで一致した。3日にはロシアの首相がベラルーシを訪れることになり、両国が再び接近している。

外相会談後に記者会見したロシアのラブロフ外相は、「外国からベラルーシの合法的な政権にかけられている圧力を非難する」と述べた。ベラルーシのマケイ外相も「特に国外で組織されたいかなる革命的動乱にも断固反対する」と語った。

8月9日の大統領選では、ルカシェンコ氏が80%の得票率で6選を決めたと発表されたが、政権側による不正があったとして、同氏の辞任要求を強める抗議デモが広がっている。両国外相の発言には、抗議デモの続行を訴える国外の反体制派や、反体制派を支持する欧米諸国の動きをけん制する狙いがある。

ベラルーシのルカシェンコ政権は大統領選を前に「ロシア離れ」と欧米への接近を進めていたが、抗議デモの広がりで再びロシア依存を深めざるを得ない状況だ。ロシア大統領府は9月1日、ルカシェンコ大統領が2週間以内にモスクワを訪れ、プーチン大統領と会談すると発表した。

2日にはミシュスチン・ロシア首相が3日にベラルーシを訪れることもわかった。主に両国の経済関係を話し合うとみられ、ロシアのペスコフ大統領報道官は2日、ベラルーシ向けの10億ドル(約1050億円)の融資の借りかえ問題を協議する可能性に言及した。

兄弟国家とも言われるロシアとベラルーシは1999年に「連合国家」の創設条約に調印し、軍事同盟も結ぶ特別な関係にある。だが「連合国家」は、独立を維持したいベラルーシ側の反対で形骸化しつつある。ロシアが再び「連合国家」の深化へ圧力をかける可能性も指摘されている。

抗議運動の退陣圧力をかわすため、ルカシェンコ大統領は憲法改正を打ち出し、その後に議会選や大統領選を実施する考えも示唆している。ロシアもこのシナリオに賛成しており、当面はルカシェンコ氏を支持しながらも新たな親ロ派勢力を探る可能性がある。

ベラルーシでは、反体制派の一部が新党「共に」を結成すると発表し、9月1日に政党登録の準備を始めたと明らかにした。野党の活動を認めてこなかった独裁的なルカシェンコ政権が、政党登録を認めるかが当面の焦点で、新党に対するロシアの影響力の有無も注目されそうだ。

新党結成の中心人物の一人で、拘留中のババリコ氏は2020年5月までロシアの国営天然ガス会社ガスプロム系列のベラルーシの銀行「ベルガスプロムバンク」の頭取を務めていた。ルカシェンコ大統領は選挙前、ババリコ氏とロシアのつながりを強く警戒していた経緯がある。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン