エア・ウォーター、歯の神経細胞保存 再生医療を本格化

2020/9/2 18:46
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産業ガス大手のエア・ウォーターは2日、子会社のアエラスバイオ(神戸市)が歯の神経から幹細胞を培養し、長期間冷凍で保管する事業を始めたと発表した。2021年にも培養に必要な設備を年間2000人分まで拡大。6月に世界で初めて実用化した歯の神経の再生医療事業を本格化させる。

神戸市内の施設で歯神経の幹細胞を培養・保管する

乳歯や親知らずなどの不要な歯を抜くタイミングで神経から幹細胞を培養。液体窒素の入ったタンクで冷凍保管する。虫歯などで神経を抜く必要が生じた時に神経があった部分に移植すると1カ月程度で歯の神経が再生。半年から1年ほどで治療が完了する。

保管にかかる費用は最初の10年が税別30万円。その後は10年ごとに税別6万円かかる。保険は適用されない。長期間保存しても品質は問題ないという。

提携する歯科医院の拡大も図る。10月からセミナーを開催し、導入を検討する医院に技術指導を提供。23年度までに提携する医院を300施設まで増やす目標だ。

2親等以内の親族の歯の神経から採取した幹細胞を用いた治療も24年をめどに実現を目指す。エア・ウォーターは18年にアエラスバイオを設立し、歯の神経の再生医療の事業化に着手。19年5月に神戸市に開発拠点を設け、安全性や有効性の検証を進め、20年6月に実用化した。

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