トルコ 「脱アタチュルク」エルドアン大統領の思惑
イスタンブール支局 木寺もも子
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トルコのエルドアン政権下で、「建国の父」として絶対的存在とされてきたアタチュルクの記念行事や建築物などの歴史的遺産を縮小、廃止する動きが相次いでいる。一方で進むオスマン帝国時代への再評価は、社会のイスラム主義化や親欧米外交からの転換を象徴している。
イスタンブール中心部にある世界遺産の旧大聖堂アヤソフィア(ハギア・ソフィア)が博物館からモスクに変更されてから約1カ月、周囲は様変わりしている。
モスク化した旧大聖堂に礼拝者続々

いま大きく揺れ動く、世界経済。 自分か。自国か。世界か。このコラムでは、世界各地の記者が現地で起きる出来事を詳しく解説し、世界情勢の動向や見通しを追う。 今後を考えるために、世界の“いま”を読み解くコラム。