千葉県、9月補正で533億円増額 医療機関や観光業支援

2020/9/2 17:18
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千葉県は2日、新型コロナウイルス対策を柱とする一般会計総額533億円の2020年度9月補正予算案を発表した。医療機関の空床確保や医療機器の追加のほか、需要が落ち込む観光業や農林水産業への支援を盛り込んだ。9月の定例県議会に提案する。

医療提供体制の整備には計290億円を計上した。入院患者の受け入れや院内感染予防のために必要な空床や休床への補助に186億円、体外式膜型人工肺(ECMO)や人工呼吸器などの医療機器の増備には35億円を確保した。

県内では7月以降、新型コロナの感染者が再び増加している。県は患者数の推計を見直し、PCR検査体制や軽症者を受け入れる宿泊施設の確保にかかる予算を補正で上積みした。

新型コロナで観光客が大幅に減っているのを受け、観光需要を喚起するキャンペーン事業に28億円を計上した。宿泊客に宿泊費用の一部を抽選で払い戻す「ディスカバー千葉」は予算規模を2倍に増やし、当選者を40万人に倍増させる。農産物の旬に合わせたプレゼント企画や情報発信も展開し、県産品の消費拡大を図る。

19年の台風・大雨で甚大な被害が生じたのを踏まえ、防災対策も強化する。洪水時に河川を観測する専用の水位計を増設し、氾濫の兆しをきめ細かく把握する。土砂災害警戒区域の指定拡大に向けて、県内150カ所の危険箇所に対する基礎調査を追加実施する費用も計上した。

東京五輪・パラリンピックが延期され、ちばアクアラインマラソンなど県主催の大型イベントが中止になったことも響き、当初予算に盛り込んだ事業のうち33億円分を減額した。警備費用や街なかの装飾、事前キャンプ受け入れなど五輪・パラリンピック開催にかかる費用の一部は21年度予算で再び計上する。

昨年の台風や大雨の復旧・復興にかかる費用がかさみ、県の災害復興・地域再生基金や財政調整基金の残高は一時底を付きかけていた。

9月補正では未執行事業分の減額に伴い、37億円を両基金に繰り戻す。19年度の決算剰余金69億円も半分を財政調整基金に積み立てる。財政調整基金の20年度末残高は65億円、災害復興・地域再生基金も83億円に回復する見込みだ。

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