「初たまご」だけでバウムクーヘン 深作農園が発売
農業法人の深作農園(茨城県鉾田市)は栄養価の高い希少な「初たまご」だけで作ったバウムクーヘンを発売した。通常のバウムクーヘンで使う鶏卵に比べて5割ほど多い数量の初たまごをぜいたくに使用し、濃厚でミルキーな味に仕上げた。

初たまごはヒヨコから約130日たった若鶏が初めて産んだ卵。通常より小ぶりで数が限られ、縁起物として喜ばれるケースが多い。

新商品「コッコバウムクーヘン」は契約先の養鶏農家から仕入れた初たまごを丁寧に焼き上げ、滑らかな口溶けに仕上げた。パッケージには高級な桐(きり)箱を使用。食べ終わった後は母子手帳などの保管にも使えるため、安産祈願や七五三、端午の節句の贈り物にも向くという。販売価格は1個3685円(税別)。
深作農園は質の高いイチゴやメロン、サツマイモの生産で定評がある。6代目の深作勝己社長はスイーツの製造販売など6次産業化も進め、コンテストで受賞を重ねてきた。サツマイモ農家が出来栄えを競うため、2月にさいたま市で開かれた「さつまいもサミット」では最優秀に輝いた。