8月の求人件数、九州7県は2%増、九経調まとめ
九州経済調査協会はハローワークの求人件数に基づき算出した8月の九州7県の有効求人件数が約12万6千件と、7月に比べて2.4%増えたと発表した。同じように算出した全国平均の増加率(2%)を上回る伸びをみせた。増加は3カ月連続で、鹿児島県など7県全てで前月を上回った。
ハローワークインターネットサービスに掲載されている求人件数を使い算出した。厚生労働省が毎月公表する有効求人倍率の動向を占う、先行指標になるという。
8月の全国の有効求人件数は101万1千件で、12地域全てで前月より改善した。沖縄県は2.9%増の9843件だった。新型コロナウイルスの影響で止まっていた採用活動を再開する企業が増え、求人数は増加基調に戻りつつある。前年同月と比べても宮崎県や鹿児島県では減少幅が10%台まで縮小した。
同時に公表した、九州7県の9月の景気動向指数(CI)の予測値は前月比2.6%上昇の94.6と、4カ月連続で上昇した。沖縄県は7.7%下落の70.4だった。全国平均は同6.5%上昇の92.5だった。
福岡県や鹿児島県で消費や雇用関連の先行指標が改善した。沖縄県は消費関連の指標が振るわなかった。