8月の米製造業景況感、56.0 4カ月連続上昇
【ワシントン=長沼亜紀】米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した8月の米製造業景況感指数は56.0で前月から1.8ポイント上昇した。4カ月連続の上昇で、2018年11月以来1年9カ月ぶりの高水準となった。

製造業景気の拡大・縮小の境目である50を3カ月連続で上回り、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(55.0程度)も上回った。
5つの指数構成項目のうち「新規受注」は6.1ポイント上昇の67.6、「生産」は1.2ポイント上昇の63.3で全体をけん引した。「雇用」は46.4で2.1ポイント上昇したが、縮小圏にとどまった。
企業コメントには「国内市場の売り上げは予測以上にかなり良好」(金属製品)、「全分野で前月比売り上げが堅調に改善している」(プラスチック・ゴム製品)など明るい回答が目立った。
ただし、ISMは「多くの企業は20年中の設備投資を見合わせている」と指摘。さらに航空機部品メーカー、事務所用家具などの供給業者、石油・ガス関連企業は、需要低迷の影響を受け続けるとの見方を示した。