タイ、新任の財務相が辞任 内閣改造から約3週間
【バンコク=村松洋兵】タイ政府は1日、プリディー財務相が2日付で辞任すると発表した。8月12日の内閣改造で民間の銀行業界から登用されたばかりだった。地元メディアは健康上の理由だと報じている。後任は明らかにされていない。新型コロナウイルス対応の経済対策に影響する可能性がある。

プリディー氏は財務相に就く前、民間大手のカシコン銀行頭取、タイ銀行協会会長を歴任した。
地元メディアによると親軍の最大与党「国民国家の力党(力党)」に所属するサンティー財務副大臣との間で、財務省の幹部人事を巡って意見対立があったとされる。
内閣改造は力党内部のポスト争いの余波で、プラユット首相が実施。改造前には学者出身のソムキット副首相(経済担当、当時)のグループが利権を持つ経済関係の閣僚に就き、軍部や有力政治家が不満を示したとされる。ソムキット氏は7月、財務相だったウッタマ氏らと共に辞任した。
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