日銀下関支店、8月の景況判断上げ 岡山は据え置き
日銀下関支店が1日発表した8月の金融経済情勢は、山口県内の景気について「一部に持ち直しの動きがみられる」と総括判断を上方修正した。新型コロナウイルスの影響で全体では弱い状況が続く中、生産や個人消費の持ち直しの動きを反映した。自動車の生産回復の動きが明確化し、化学などに波及。個人消費でも幅広い業態で、販売の持ち直しが続いている。
ただ、先行きについて峯岸誠支店長は「持ち直しが続くとしても緩やかなペースにとどまる」との見方を示した。
岡山支店は「弱い動きが続いている」との判断を維持し、個別の需要項目も全てで据え置いた。お盆休みの帰省や旅行の自粛で、個人消費の持ち直しの動きが緩慢になっている。生産では特に電気機械で、海外向けのスマートフォン用や車載用の需要が弱い動きになっているとした。
●松(●は、きへんに青、あべまつ)裕司支店長は「生産面で回復の力強さを欠いている。影響が長期化した際の設備投資、雇用に波及するリスクについても注意が必要だ」と指摘した。
広島、松江両支店はお盆休みで企業からの聞き取りが進まなかった点や働き方改革を理由に、同月分を発表しなかった。

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