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伊藤園の5~7月期、コロナの影響で純利益46%減

伊藤園が1日発表した2020年5~7月期の連結決算は純利益が前年同期比46%減の19億円だった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛や7月の天候不良などで、コンビニエンスストアや自販機経由の売り上げが振るわなかった。

売上高は14%減の1127億円だった。茶葉や飲料などのリーフ・ドリンク関連事業は1060億円で12%減った。特に影響が大きかったのはコンビニや自販機だ。コンビニ経由の売上高は19%減、自販機は20%減だった。1%減にとどまったスーパーとは対照的だ。

緊急事態宣言が発表された5月は最も落ち込みが大きく、前年同月比25%の減少となった。伊藤園は業界でも自販機の立地など首都圏に強いとされるが、在宅勤務の普及などが逆風となった。

昨年の冷夏による反動増が期待された7月も梅雨明けが遅れたことに加えて新型コロナの影響があり、コンビニが18%減、自販機が13%減と振るわなかった。全体でも8%減だった。

タリーズコーヒージャパンなど飲食関連事業の5~7月期売上高も前年同期比43%減の50億円で大幅な減収となった。外出自粛で客足が落ちたほか、営業短縮なども響いた。タリーズは「売上高は飲料事業に比べて小さいが、利益率が高く業績への影響が大きい」(伊藤園)という。

飲料総研(東京・新宿)によれば8月の清涼飲料の出荷数量も前年同月比5~6%減になるとみられる。「最需要期の夏場にコロナの落ち込みを盛り返せず、通年では6~7%減となるのではないか」(宮下和浩氏)という。前年割れは避けられない見通しだ。

(逸見純也)

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