GDP下方修正へ 4~6月改定値
内閣府が8日に発表する2020年4~6月期の実質国内総生産(GDP)の改定値は速報値から下方修正となりそうだ。速報値は前期比で年率27.8%減と戦後最大の落ち込みだった。改定値に反映する法人企業統計の設備投資の大幅減を受け、多くのエコノミストは減少率が28%台に広がるとみている。
4~6月期のGDPの速報値では、設備投資を前期比1.5%減と仮置きしている。1日発表の法人企業統計によると、全産業のソフトウエアを含む設備投資は季節調整値で前期比6.3%減だった。GDPの算定上の設備投資とこの数字は異なるが、大まかな変動は一致する。算定上の設備投資は仮置きした以上の減少となりそうだ。
大和総研の鈴木雄大郎氏は4~6月期のGDP改定値が年率28.3%減に下振れし、設備投資が前期比2.6%減に下方修正されると見込む。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の宮崎浩氏はGDPを年率28.4%減、設備投資は前期比2.7%減と予測する。

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