/

菅氏が優勢、異例の「無派閥」有力候補 自民党総裁選

本来は多数派形成難しく

(更新)
首相官邸に入る菅官房長官(2日午前)

過去の自民党総裁選を振り返ると、主要派閥の候補が勝ち上がる例がほとんどだ。派閥は会長、領袖を総裁にするのが本来の目的で、基盤となる議員数があれば派閥間の連携もしやすい。今回は菅義偉官房長官が優勢な状況で「無派閥」の候補者が有力視されるのは初めてとなる。

菅氏は1996年の初当選後は小渕派(現竹下派)に所属し、梶山静六氏の総裁選出馬とともに当選1回で離脱した。その後は加藤派宏池会(現岸田派)に移ったものの、2009年に古賀派を退会してからは無派閥を続け「派閥の時代は終わった」と繰り返す。

人数が多い派閥は総裁選で投票できる票数が多く、総裁を輩出しやすい。複数の派閥の合従連衡で票をまとめれば勝利の可能性は高まる。票の足がかりが乏しい無派閥の候補が勝ち残るのは本来は難しい。

今回の菅氏の場合は、安倍晋三首相や麻生太郎副総理・財務相、二階俊博幹事長ら主要派閥に影響力を持つ人物がそろって支持したため、優勢になっている。

形式的に無派閥となった例は小泉純一郎氏になる。01年の総裁選に出馬する際、直前まで所属していた森派(現細田派)を離脱した。田中派の流れをくむ最大派閥・橋本派に対抗するための戦略的な意味合いもあった。安倍首相もいまは無派閥だが、出身派閥である細田派の基盤がある。

小派閥から総裁になった例も少ない。1982年の総裁選で勝利した中曽根康弘氏が代表例になる。当時の最大派閥・田中派と鈴木派(現岸田派)の支持を受けた。

74年には「保守傍流」とされた小派閥を率いた三木武夫氏が総裁になった。田中角栄首相が金脈問題で退陣を表明し、投票を実施すれば「党は分裂する」ともされた危機的状況に、椎名悦三郎副総裁が話し合い選出を主導。「椎名裁定」で三木氏を指名した。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン