トヨタとスズキ、アフリカでインド製小型車を販売

2020/9/1 16:30
保存
共有
印刷
その他

トヨタ自動車は9月中旬から小型車「トヨタ・スターレット」をアフリカで販売する。スズキから、インドで生産している「バレーノ」のOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受ける。価格を5人乗りで130万円からに抑えた。アフリカで手薄だった小型車を強化し、増える中間層を取り込む。

トヨタ自動車がアフリカで発売する小型車「トヨタ・スターレット」

トヨタ自動車がアフリカで発売する小型車「トヨタ・スターレット」

アフリカでトヨタ車の販売を移管されている豊田通商が1日発表した。2019年3月のトヨタとスズキの協業に関する合意によるもの。47カ国で順次発売し、年間1万台の販売を目指す。人口増加で広がる中間所得層を主な顧客とし、中古車からの乗り換えも促す。1日の1人当たり消費額が10~20ドル以上の層を想定しているもようだ。

バレーノは小型車としては室内空間が広めに設計されており、高身長の人が比較的多い地域でも乗りやすいと判断した。インドで高いシェアを持つスズキから供給を受けることで、現在アフリカで販売する小型車の中心価格帯である200万円台を大幅に下回る価格となる。スズキからOEM供給を受けた小型車は今後さらに3車種をアフリカで投入する予定だ。

トヨタは1999年までトヨタ・スターレットと同名の小型車を販売していた。アフリカにも中古車が流通していたため、現地の消費者にもなじみがある車名だ。アフリカでは従来、政府や企業向けの高価格の大型車の販売が中心で、大型四輪駆動車「ランドクルーザー」などが主力だった。

トヨタとスズキは19年に資本提携。トヨタは電動化の先進技術などを、スズキは小型車づくりのノウハウを共有している。19年にはトヨタのインド子会社がスズキからOEM供給を受けた新型ハッチバック「グランザ」を発売した。トヨタの主力多目的スポーツ車(SUV)でハイブリッド車の「RAV4」は、欧州でスズキにOEM供給される。

アフリカではスマートフォンの普及が進んでいることから、ウェブやSNS(交流サイト)を通じた販売にも力を入れる。インターネット広告のアウンコンサルティングの調査によると、南アフリカのスマートフォン普及率は6割に達しており、日本の64%とほぼ変わらない。

トヨタは19年1月から、商品企画やアフターサービスを含む営業活動を豊田通商に移管している。グループで最も競争力のあるところに事業を任せて効率化を図る「ホーム&アウェイ戦略」の一環。豊田通商は12年にアフリカで自動車や医薬品事業などを展開する仏商社のCFAOを買収するなど、アフリカでの存在感が大きい。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]