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バンコク伊勢丹、28年の歴史に幕

閉店するバンコク伊勢丹の前で記念撮影する買い物客(8月31日、バンコク)

【バンコク=岸本まりみ】三越伊勢丹ホールディングスは8月31日、タイの首都バンコクの伊勢丹を閉鎖した。1990年代のアジア通貨危機を乗り越え「日本の百貨店」として親しまれてきたが、老朽化や周辺開発による競争激化で集客力が落ちていた。跡地はタイ商業施設開発大手のセントラル・パタナが「都会のライフスタイル」をテーマに改装し、2021年に開業する。

バンコク伊勢丹は1992年に開業。地元客や外国人観光客が多く集まるバンコク都心の商業施設「セントラル・ワールド」に中核テナントとして入居していたが、契約満了に伴い、撤退を決めた。

最後の営業日となる31日はセールを目当てに訪れた多くの買い物客でにぎわった。閉店前には従業員らがダンスを披露。店から出る客にあんパンを配り、シャッターが下りるまで大きく手を振って別れを惜しんだ。

文房具を買いに訪れたバンコクの女性会社員、ラナワーンさん(56)は「本物の日本を感じられる百貨店だった。閉店は驚いたし、さみしい」と話した。「さようなら伊勢丹」と書いた手書きの横断幕を持って駆け付けた男性会社員ソムワシンさん(24)は「高校のときに日本語を学んだ。習字セットも伊勢丹で買ったよ」と残念がった。

伊勢丹の撤退後もとんかつ専門店「とんかつ和幸」や洋菓子「ロイス」など、一部のテナントは営業を続ける。セントラル・ワールドの運営会社であるセントラル・パタナのワラヤ最高経営責任者(CEO)は「伊勢丹は素晴らしいパートナーだった」と声明を出し、「友情に心から感謝する」とした。

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